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第9話 神官長の罠?それとも救済?浄化儀式の誘い!①

Penulis: だしのもと
last update Tanggal publikasi: 2026-09-05 19:50:02

 ――― 異世界・アルカディア王国 神殿―――

 白い大理石の柱が立ち並ぶ神殿の奥、厳かな祈祷室で神官長・オズワルドは、一人跪いて祈りを捧げていた。

彼の額には、うっすらと汗が浮かんでいる。

その目には、『祈り』というよりも『執着』に近い光が宿っていた。

「……やはり、何かがいる」

 オズワルドはゆっくりと目を開けた。

彼は最近、王の周辺に妙な「気配」を感じていた。

正確には、王が后候補たちとの面談を成功させた頃から——王の言動が、まるで別人のように変わった。

(あの方は、何かの巨大な力を得た)

 オズワルドの胸の内には、好奇心と羨望が渦巻いていた。

(その力が何なのか、暴かねば)

 彼は数日前から、密かに部下を使ってレオンとシグルの周辺を探らせていた。

しかし、決定的な証拠は掴めていない。

(ならば、この目で確かめるしかない)

 オズワルドは祭壇に飾られている聖水に向かい、手を翳《かざ》した。

水面に静かに波紋が広がり、神聖な光が彼の手のひらから溢れ出す。

それは、通常は邪悪なものを探知するための神殿秘伝の術。

光は祭壇を越えて、王宮の方角へと流れていった。

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